ネットサーフィンでこのタイトルを目にしたとき、是非読んでみたい!と強く思ったのですが、50歳・ひとり旅・文庫本という理由で本屋で探すのは大変なのではと予想していました。ところが、書店に行ってみたら、堂々と平積みにされてレジの近くに大量に置かれているのを発見。「50歳からのひとり旅」を夢見ている人はたくさんいるのだ、と妙に納得しました。
おそらく、一人旅をする人は何回も経験があって、したことがない人は1回もしたことがないのではないでしょうか。特に女性の一人旅というと、安全面への懸念が実行への足かせになるような気がします。著者についてもバックパッカーのような超アクティブな人なのでは?と思っていましたが、著者自身が自分について何度も「大変なビビり」と著しており、旅のスタイルも安全第一。こんなスタイルなら私もひとり旅ができるかも、と思わせてくれます。
魅力的な旅のエピソードと料理家ならではのおいしい物やお店の紹介。1冊でたくさんのものが得られます。みんなと旅した思い出は語り合ったことやみんなの顔が中心だけれど、ひとり旅の思い出は景色や地元の人々の姿、そのときの自分の気持ちだという考察も面白い。誰かとの旅もよし、ひとり旅もよしですね。さて、どこに行きましょうか!