9月15日にSNSを通して知った五十嵐紅さんの特別公演「展望」へ行ってきました。
五十嵐さんが来年の活動の展望をお披露目する意味が込められたコンサート。第一部は五十嵐さんのソロ。立ったままでの演奏です。
心安らぐ音。ギターのコンサートは初めてだったのですが、ひとつひとつの音の美しさをこれほど感じられるとは思っていませんでした。
第二部は恩師の伊東福雄先生とのギターデュオ。先生が登場するとまた大きな拍手がおこりました。五十嵐さんが10歳のときから教わっている先生は今年77歳になられるそう。先生は新しい挑戦をいつも受け入れてくれたと五十嵐さんは話されていました。本当に優しそうな先生。二人の関係がほのぼのと微笑ましい空気を醸し出していました。長い時間かけた関係性を見せてもらえるのも貴重なことだと感じました。
第三部はピアニスト、片山柊さんとのデュオ。五十嵐さんのお話によるとピアノとギターのデュオというのは難しいのだとか。片山さんのピアノの音は本当に清らかで、五十嵐さんのギターと響き合っていました。片山さんは五十嵐さんと趣味や好みも似ている大学の後輩とのこと。お互いに尊敬しあっている雰囲気が伝わりました。
最後に五十嵐さんのソロで宮沢賢治の「星めぐりの歌」で幕を閉じました。最後までくつろいだ温かい気持ちでいられました。
五十嵐さんは、1曲ごとに曲や作曲家、楽器、編曲者についてのお話をしてくれるのですが、その声もとても心地よいものでした。そして先生やほかの演奏者、編曲者を尊敬し、ファンを大切にしていることが伝わってくるコンサートでした。