品川神社、再訪。

品川神社入口 ブログ

先週、品川神社を参拝してきました。こちらを訪れるのは2回目です。初めて訪れたのは、かれこれ20年近く前。新年早々、仲良しの友人とランチをした後に参拝したのでした。神社ではかがり火が行われ、とても厳かな雰囲気だったような記憶があります。

当時、私は仕事のことで悩んでいました。新しく配属された部署は、部屋が縦に長いレイアウトで一番奥に課長が、一番手前の入り口付近に私が座っていました。課長は私に聞きたいことがあると、部屋の奥から大きな声で私を呼ぶのですが、それがとにかく嫌だったのです。もちろん、時間のない中で必要があって部下を呼ぶのは当然なのですが、部屋のレイアウト上、私が呼ばれていることは課の全員に知られてしまう状況でした。大体部下を呼ぶときは、何か疑義があるとか説明が不十分とか、良い話ではないことが多いもの。課の中には、私より先に配属になっている同期が二人いて、彼らへの劣等感も相まって、なんだか気が重い日が続いていたのでした。

そんな折に品川神社を訪れ、お守りを購入したのですが、その後、私は約20年にわたりそのお守りを財布に入れて持ち歩いていました。そのお守りを持つようになってから、何か仕事がうまくいくようになったという意識を長い間持っていたのです。いったいどのようにして事態が好転したのか、残念ながら記憶にありませんが、仕事にも環境にも慣れたということだったのかもしれません。

私の中でとても良い印象だった品川神社ですが、20年前に一緒に訪れた友人に再訪を持ちかけると、思い入れを持っているのは私だけということがわかり、ちょっとした空き時間に一人で訪れてみることにしました。かがり火もなく、人気もなく、6月の平日の神社は静かでした。嬉しかったのは、お守りを返納する場所が設けられていたこと。私は長い時間を共に過ごしたお守りを返納し、新しいお守りを授かりました。色や形も同じものをいただきたかったのですが、まったく同じものはありませんでした。

参拝を終えて、かつての自分のことを若かったなぁと思いました。今の私なら、ちっとも気にしないことだったんじゃないかな。でも、言いたいことが言えかったり、余計なことを言ってしまったり、そんな経験をしながら一歩ずつここまで歩いてきたんだよね。そんなことを思いながら、新しいお守りをまた財布に入れて帰途につきました。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

この記事を書いた人
神山 朋香

よろこびむすび主宰。公務員として消費者教育や労働福祉の普及事業等に従事した後、農業ウェブメディアのライターに転身。現在はコンサルティング会社で仕事をしている。2005年と2008年に出産。仕事をしながら子育てをする人を応援したい気持ちから、2019年に保育士、2023年に国家資格キャリアコンサルタントの資格取得。副業で保育園に勤務した経験有り。

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