舌も腸も平等に

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最近、少しばかり検査が続いていました。昨年秋に健康診断で再検査を促され、重い腰を上げて近所の医院で胃の内視鏡検査をしたのですが、なぜか鎮静剤がうまく効かなかったとのことで検査ができませんでした。結局、大きな病院で検査をした方がよいでしょうから、と紹介状をいただいたのですが、そうなると、また腰が重くなってしまい、意を決して大きな病院を予約したのは4月のことでした。

胃と腸の内視鏡検査をすることになったのですが、もう本当に気が重くて仕方がないのです。比較にはなりませんが、目薬をさすのも緊張するタイプなのに、胃と腸にカメラを入れるなんて。しかも腸の検査は初めて。看護師さんから、検査前日に食べて良いものが書かれた用紙を受け取った私は、書かれている食品の少なさに驚きました。特に野菜のところには、じゃがいも、長芋、バナナ、リンゴ(皮を除く)としか書かれておらず、私は思わず「え、野菜ってこれしか食べてはいけないんですか?」と聞き返してしまいました。夕食だけではなく、検査前日丸一日の話です。

当日、検査はとても手際よく進められ、私には緊張以外に何の苦しみもありませんでした。意識がぼんやりとした中で、私は自分の腸の内部の画像をうっすらと見ました。薄いピンク色の臓器は、つるんとしていました。食べ物が何もなくなって、腸にとっては良い休日になったに違いないと思いました。

普段、食べたいものを食べています。あたかもそれが自分の体の声を聞いているかのように。でも、私が聞いていたのは舌の声だけだったような気がします。もしかしたら、腸は別の声を発していたかもしれません。幸い、今回の検査では胃と腸には異常はありませんでしたが、これからは舌の声だけではなく、腸の声も聞いてみたいと思います。

今日食べたインドカレー、腸は大丈夫だったかなぁ。

この記事を書いた人
神山 朋香

よろこびむすび主宰。公務員として消費者教育や労働福祉の普及事業等に従事した後、農業ウェブメディアのライターに転身。現在はコンサルティング会社で仕事をしている。2005年と2008年に出産。仕事をしながら子育てをする人を応援したい気持ちから、2019年に保育士、2023年に国家資格キャリアコンサルタントの資格取得。副業で保育園に勤務した経験有り。

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